デジタル採点ソフトで採点時間が半分以下に

中学校や高校では定期的にテストが行われていますが、それの丸付けをするのはもちろん教師です。この採点業務が、実はけっこう大変なものだというのは先生たちの間ではわりと有名です。答案用紙を一枚一枚チェックしていく作業は、かなりの時間と労力がかかります。実際にどれくらいかかるのか、文部科学省が実施した調査があります。

それによれば、150名くらいの生徒を受け持つ先生が1週間にどれくらい採点業務をしているかというと、5時間くらいという数字が出ています。1週間で5時間も採点に時間を取られているというのは、なかなか大変だといえるのではないでしょうか。しかも週5時間というのは平均の数字であって、テスト期間はもっと大きな負荷が先生にかかります。残業して丸付けをしているという先生も珍しくありません。

教師は、採点業務の他にも通常の授業などの仕事もあるわけで、教師の長時間労働が問題になるのもうなずけます。しかし近年、デジタル採点ソフトの登場により、採点業務が変わりつつあります。デジタル採点ソフトは、答案用紙をデジタル化してパソコンに取り込み、コンピュータ-やAIの力を借りて採点業務の生産性を高めてくれるものです。記号問題などは自動で採点できますし、点数集計も自動でやってくれたりするので、採点業務にかかる時間を大幅に短縮できます。

文部科学省の調査によると、デジタル採点ソフトを導入したことにより、採点にかかる時間が週に2時間以下に出来たとされています。半分以下にできていますから素晴らしい効果です。