中学校や高校で進学実績を向上させるために大きな効果を発揮しているのが自動採点です。自動採点を導入した学校とそうでない学校とでは、時間が経つにつれて進学実績に大きな違いが現れます。このシステムを積極的に導入した高校の中には、20年ほどで偏差値が10も高くなったケースが存在します。偏差値60の高校では難関大学に合格する生徒は稀ですが、偏差値が70になると進学率が大きく高まります。
きめ細かな学習指導によって生徒たちの学力を向上させるために、自動採点が重要な役割を果たしています。このシステムを導入すると学力テストで生じる大量の答案の採点や結果の集計、分析などを自動的に行なってくれます。大量の答案を教員が手作業で処理するには多くの手間と時間がかかり、疲労からミスが発生しやすくなります。記述式の答案を採点する場合は途中で基準が変わってしまうという問題もありました。
しかしこのシステムを使えば択一式だけでなく記述式の答案も、一貫した基準で迅速かつ正確に処理できます。ミスが発生して後から修正に手間と時間がかかることはありません。自動採点を使えば教員の負担を増やさずに学力テストを繰り返すことができます。定期的に学力テストを繰り返してデータを蓄積すれば学習指導の質が大幅に向上します。
生徒たちの状況に応じて最適な学習指導を行えば効率的に学力を向上させることが可能になります。的確なデータを活用して進学実績を高めるために自動採点が必要とされています。